鍛冶屋棒
掘削の際の補助工具(路盤の突き崩し・障害物の間隙を縫って地山の壊し・掘削構内の管の吊等)として便利に使われ、重宝される。元々は、鉄道の枕木に打ってある「犬釘」を抜くのに使われていたものらしい。昔の「鍛冶屋棒」は、写真のようにくぎ抜きのバールのような形状をしており、「かな(鉄)てこ」と云われ、重いものを上げたり、動かしたりするときに使われた。由来は、以前は配管工のことを鍛冶屋(かじや)と云って、配管工(鍛冶屋)が使う棒のことを鍛冶屋棒と呼んだ。
最近の「鍛冶屋棒」は、丸鋼の先端を尖らせた形状になっている。単純な工具で、さまざまな用途として使え便利であるが、むやみに掘削構内に突き刺すと、他埋設物を損傷しかねないので注意が必要である。