ZEH(ゼッチ)とは・・・
【Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)】の略
高断熱や消費電量が低い電力設備などによりエネルギー消費量を抑え(省エネ)、太陽光発電によってエネルギーを創り、年間の一次消費エネルギー量の収支をプラスマイナス「ゼロ」にする住宅を指します。
①住宅の断熱性能が高い、②給湯器などの設備が高性能・高効率、②電気をあまり使わない、④太陽光パネルで自家発電し、電気の自給自足ができる家、のことです。
ZEHは国が定めた目標です。2020年までに「標準的な新築住宅」で、また2030年までに「新築住宅の平均で」住宅の年間の一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロとなる住宅(以下、「ZEH」という)の実現を目指すものです。具体的な国の目標は、以下の通りです。
2020年までに「新築住宅の50%以上でZEHの実現を目指す」
2030年までに「新築住宅100%の平均でZEHの実現を目指す」
ZEHの基準をクリアするべき項目は以下の3点です。
- 基準値以上に断熱性能が高い、隙間が無い(気密性の高い)住宅にする
- 高効率・高性能な省エネの設備を導入(照明、換気、給湯、冷暖房など)
- 一次消費エネルギーを100%補える量の太陽光パネルを載せる
ここで、高効率・高性能な省エネの設備について、少し解説します。省エネといっても、一次消費エネルギーに関わるものだけですので、主立っては「照明、換気、給湯、エアコン」の4種類となります。
- 照明器具→LED照明にすれば問題なく基準をクリアできます。
- 換気設備→まず換気システムのZEH基準は、「24時間換気システム」が基本ですが、これは法律で定まっている部分なので特に気にする必要はありません。
- 給湯器 →エコキュート、エコジョーズ、エネフォームなど、電気やガスの高効率の給湯器を指します。
- エアコン→エアコンなどの冷暖房設備に関しては、一定以上の省エネルギー能力を持ったエアコンを導入する必要があります。基準値は冷暖房パワーと消費電量などで計算して「定格冷房エネルギー消費効率」というものを算出します。それが一定以上の値のエアコンならば基準をクリアできることになります。