東京ガス・競合会社との
共同工事。
苦労をともにして生まれた
信頼関係!

2004年入社

建設本部 導管事業部 西部導管事業所

岸 等

PROJECT

ライバル会社との共同プロジェクト

私たちの仕事は老朽化したガス管の交換が多いんですが、都市ガスが入っていないエリアに新たに管を引くという工事もあります。このプロジェクトも八王子市の奥のほう、まだプロパンガスをお使いの地域での話です。ガス管工事を行う会社は多数ありますが、その中であすか創建を含む6社だけが東京ガスさんから「スーパー工事会社」として認定されています。ふだんは入札などでも競合するライバルなんですが、この現場では6社のうち2社が合同で工事をすることになりました。

まず幹となる管(導管)を新たに敷設。さらにそこから各家庭の敷地内に細い管(供給管)を引き込み、設備を設置する。かなりの広範囲を半年という工期でやり遂げるため、東京ガスさんをリーダーにし、工事会社2社の力を集結する必要があったんです。あすか創建からは施工管理の私と3人の監督・工事施工班3班で参戦。もう1社も同じような体制で臨みました。

掘ってみないと何があるか分からない

交換の工事は、古いガス管がどこを通っているか、他にどんな管があるか、などをきちんと把握した上で進めます。でもこの現場は、これまでガス管の工事で掘り返したことがない場所です。「この道路の下に導管を敷設する」ということは決まっていても、そこに何が埋まっているかは掘ってみないと分かりません。実際、他の管に行く手を阻まれたり、正体不明の構造物を掘り当ててしまったり、その度に工程の大幅な変更を余儀なくされました。

各社ごとに担当エリアを持って工事を進めていましたが、ひとつのエリアで問題が発生すれば、他のエリアの工程にも影響が出ます。そこで1ヶ月ごとにコミュニケーションを取る場が設けられました。「ウチではこんな物が出てきた」「こういう場合は、どうすればいいか」「ウチはこう対処した」など、建設的な話し合が行われたのがとても印象的でした。

みんなでやり遂げようという一体感

各社とも同じような苦労を経験しているので、自然に一体感が生まれてきました。ライバル関係にあっても「ガスを安全に供給する」という使命は共通です。プロジェクトに関わる全員が「この地区に安全で便利な都市ガスを早くお届けしたい」という気持ちで繋がったんです。

スタート当初は正直、この工期と予算で本当にできるのか、という疑問の声もあったんです。でも工事が進むにつれ、なんとかなる、やればできる、やらなくちゃいけないという雰囲気に変わってきました。団結すれば2社合計の1+1の力が「2以上」になるんです。より一層の協力体制で工事は無事に完了。お住まいの方からは感謝の言葉をいただき、「お疲れ様会」では全員が集まって健闘を讃え合い、完成の喜びを分かち合いました。

その後「仕事がしやすくなる」というご褒美も

スーパー工事会社2社が合同で工事をするのも、掘ってみないと分からないという現場も、工程を柔軟に変更しながら3つの班をやりくりして動かすのも、私にとってはすべて初めての経験。とにかく勉強になりました。協力体制の大切さも、「為せば成る」ということも学びました。だからこれ以降、難易度の高い工事にも、複雑な現場にも怯まなくなりましたね。

もうひとつ、人間関係が広がったのも大きな財産です。ライバル会社の皆さんはもちろん、東京ガスさんの方とも半年間、一緒に濃密な時間を過ごしましたので、いやでも信頼は深まりますよね。いまも東京ガスさんからのご依頼で工事をしていますが、当時の設計リーダーの方に設計変更などの相談をしやすくなりました。上流工程の方とも接点ができたので、工期などの融通も利くようになりました。仕事がしやすくなったのは、難しい工事をやり遂げたことへの「ご褒美」だと思っています。